はじめまして。
京王・小田急多摩センター駅から徒歩2分のビルで鍼灸マッサージ院を開業している、杉崎とも江治療室の副院長 杉崎 徹です。
初めてのブログということで何を書こうか悩みましたが、まずはご挨拶を兼ねて【私の治療理念】と、その基となる【一生忘れない苦い思い出】をお伝えしようと思います。
長くならないようにしたつもりですので、良かったら最後まで読んでみてください。
私の治療理念は、患者さんと医師の
【架け橋】になること。
そのきっかけになった、
苦い思い出を書かせて頂きます。
私がまだ駆け出しだった頃、とある男性患者さんが奥様と来室されました。
『徹君、ギックリ腰やっちゃったよ』
彼は都内で開業している医療関係者で、当室へは疲労回復のために何度も来ている、いわゆる常連さん。
私は、彼の言葉のままにギックリ腰の治療を行いました。
それからしばらく経ったある日。
奥様から『夫が大腸ガンで亡くなりました』と連絡がありました。
奥様によると、彼は数ヶ月前から薄々気づいていたそうです。異様な体重減少や便が細くなるなどの初期徴候を自覚しつつ、一方で認めたくない自分がいたようで。
『まさか自分が』
『今は休むわけにはいかない』
『検査したら周囲にバレる』
そうして家族にも知らせないまま、強烈な腰痛=転移を発症するまでに至ったそうです。
本当に、本当に、
心の底から後悔しました。
腹部疾患の反射痛として、ギックリ腰に似た痛みがあるじゃないか。
なぜ、何の疑いも持たなかったんだ。
彼が医療関係者だから、という要素が大きかったのは事実ですが、それは言い訳になりません。
もしあの時、もっと観察して、もっと考えて、私なりの見解や可能性を指摘することが出来れば。
もしあの時、内科や整形外科などの検査を強く勧めていれば。
奥様の肩を借りて痛々しくお帰りになる姿が、今も脳裏から離れません。
鍼灸マッサージ師である私は、患者さんの痛みや疲れを改善することが第一の使命です。
それと同じくらい、何らかの病気のサインを感じ取った時に、その患者さんを専門医へ繋げることも大事な役割だと思っています。
患者さんと医師を繋ぐ。
そのために必要な知見と、経験と、
勇気を持つ。
あの時からずっと、私はこの理念を持ち続けています。
ご精読ありがとうございました。
杉崎とも江マッサージ・はり灸治療室
東京都多摩市落合1-6-2
サンライズ増田7F
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