こんにちは。
京王・小田急多摩センター駅から徒歩2分のビルで鍼灸マッサージ院を開業している杉崎とも江治療室 副院長の杉崎 徹です。
どんなに安全と言われても、
どんなに効くと言われても、
針が刺さるんだから
痛いに決まってる…。
だから…、やっぱり怖い。
私自身、この仕事に就く前は【鍼は怖い】イメージ以外の何物でもありませんでしたし、当室の患者さんでも『鍼はちょっと…』と言われる方は今も少なくありません。
今回は、そうした負のイメージが根強い【鍼】について、私がいつも患者さんへお伝えしていることをご説明したいと思います。
鍼治療を一度も受けたことがない方や、受けてみたいとは思っているけどイマイチ躊躇している方のご参考になれば幸いです。
ー 鍼は痛いの?
初めて鍼治療を受ける方や、鍼治療に興味がある方から『痛いか?痛くないか?』と問われた時に、私は必ず【痛い】と答えます。
鍼が刺さるのですから痛いに決まっています。
ただし、こう続けます。
【ご想像している痛みとは異なります】
ー 先人達の成果
【怖い】【痛い】【出血】
こうした負のイメージを払拭しようと先人達が数十年に渡って検算を重ねた結果、今は多くの治療院で【痛くない鍼治療】がスタンダードとなりました。
その端緒となったのが【通電鍼】と【極細の鍼】が開発されたことです。
髪の毛の半分ほどの極細鍼を2本打ち、それにプラスとマイナスのプラグを繋いで通電することにより治療中の痛みが劇的に少なくなりました。
その最たる傑作が【美容鍼】
お顔の皮膚にダメージが及ばないよう、うぶ毛ほどの細さの鍼に数分間の電気を通して筋肉を刺激し、リフトアップ効果をもたらす技法は、鍼の新しい分野として注目されるようになっています。
先人の努力を知る1人として、また次世代の活躍によって鍼のハードルが下がったことはとても喜ばしいのですが…。一方で、失ってしまったモノへの懸念もあります。
それは、最も重要である【長所】が少なくなったことです。
ー 鍼の長所とは?
通電鍼や極細鍼による【痛くない鍼】のデメリットは、深い筋肉に長い時間治療出来ないという点です。
私を含め、多くの治療院で使用している鍼はステンレス製ですが、ステンレスを含めすべての金属は電気を通すと10分程度で電気腐蝕を起こします。
また、深い筋肉(インナーマッスル)に極細鍼を長時間刺し続けていると、ちょっとした動きで鍼が曲がってしまい抜けなくなる可能性が高くなります。
こうした危険を避けるため、痛くない鍼を行うには【浅く】【短く】打たなければいけません。具体的には【1〜2センチほどの深さに8分程度の電気鍼を打つ】のが標準となります。
はて、マッサージでは届かない深い筋肉のコリを取るための手段こそが鍼の長所なのに、これでは本当の意味をなしません。
ココロのハードルを下げるための努力は、鍼が持っている本当の治療効果をも下げてしまったのです。
ー 当室の鍼治療
冒頭の『鍼は痛いです、ただご想像している痛みとは異なります』の真意をご説明します。
まず、深い筋肉に耐えられる太さの鍼を用いるので軽くチクッとします。太さはだいたい髪の毛くらいです。
また、私が使う鍼はたった1本だけなので、そもそも電気を通しようがありません。
これにより、電気腐蝕や抜けなくなるという危険は避けられ安全に治療することが出来ます。
ただ、
それらを引き換えにして起きるのが
【痛み】
私の鍼技法では深い筋肉に直接刺激を加えるので【未体験の感覚】があります。
痛いか?痛くないか?と問われれば『痛い』のですが、これについては言葉ではなかなか説明しにくい種類でして、初めての方には想像しにくい痛みです。
あえて表現するなら、
【ズーン】とか【ビクン】など独特の【響く痛み】といったところでしょうか。
痛くない鍼治療を経験されてきた方はビックリすることもしばしばあります。嫌いな方は二度と受けたくないと言いますし、好きな方はドハマリしたと言います。
なので私は、あえてこう表現します。
【私の鍼はスーパーハード】
むろん、どれだけラクになったか?こそが最も重要でありますが、私はこの強くてトラディショナルな技法で成果を得ています。
痛くないけど何度も通院するのを優先するか、痛いけど1回で治るのを優先するか。
それを選ぶのは患者さんですが、とはいえ看板や広告では選びようがありませんよね。
皆さんが抱いている【負のイメージ】の先にある、鍼の持つ本当の成果や治療者の考え方を知る材料として、ぜひ参考にしてみてください。
ご精読ありがとうございました。
杉崎とも江マッサージ・はり灸治療室
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