こんにちは。
京王・小田急多摩センター駅から徒歩2分のビルで鍼灸マッサージ院を開業している、杉崎とも江治療室の副院長 杉崎 徹です。
2回目ということで、ほんの少しだけ書くスピードが上がってきた気がします。まだまだ習慣とは程遠いですが、私なりにマイペースで続けていこうと思います。
今回は、タイトルの通り【鍼とマッサージ】の使い分けについて。
鍼灸マッサージを受けたことがない方だけでなく、鍼灸マッサージを受けたことがある方にも分かりやすくご説明したいと思います。
鍼の効能や理論については、多くの専門家がホームページなどで解説されていますが、やはり東洋医学理論は非常に難しいものです。
詳しく説明しようとするほど、かえって一般の方々には分かりにくくなってしまいがち。
鍼治療には興味はあるけど、実際のトコどうなんだろう?
なんか難しそうだし、ちょっと怖い。
そんな理由で鍼治療をためらう方も多いと思います
ので、今回は難しいことは一切省いて鍼の効果をご説明します。
キーワードは、2つだけ。
【鍼は、深い筋肉に届く】
分かりやすい例として、臀部(お尻)を挙げてみましょう。
臀部の皮膚の真下には分厚い脂肪があり、その下にもまた分厚い大殿筋があります。
成人なら、この2つの厚みだけで5cmを超え、いわゆるインナーマッスルは更にその下にあります。
では、そのインナーマッスルが傷んでしまったらどうしましょう?
私の経験上、マッサージでその深さにアプローチしようとすると、確実に痛いです。
治療というより、ただの激痛です。
指圧と称して、脂肪と大殿筋をオリャーっと押し潰し、ウゥゥ〜!と激痛に耐える患者さん。
その結果。
大して良くならないどころか、翌日からは【揉み返し】といわれる大殿筋の痛みが待っています。
そうした深い筋層へ直接的に刺激を届け、かつ浅い筋層へのムダなダメージを避けることが出来るのが【鍼】の最大の特徴です。
逆に言えば、深い筋肉にコリの根幹がなければ、必ずしも鍼を選択する必要はありません。
【血液を集める】
鍼を打つということは、すなわち筋肉にケガを負わせることになります。
例えば首に鍼を打つとしましょう。
鍼が抜けた瞬間から、身体はケガの修復に掛かります。
ケガの修復のために集まった血液は、ついでに首の血行を良くしてくれるわけです。
ヒザであれ指先であれ、おおむね一両日でかさぶたが出来ますよね。
鍼の場合も、ケガの修復が完了するのに1日掛かりますので、真の効能(ラクになった)を自覚するのは翌朝になります。
この観点から、当室では【鍼とマッサージ】を下記のように使い分け、患者さんへご提案しています。
坐骨神経痛やギックリ腰、筋緊張型頭痛、五十肩など、強くて深い痛み。
または、マッサージでは取り切れない【ココ】を自覚されている方へは、鍼を。
慢性疲労や、マッサージで充分届く筋肉の痛み。
そして『鍼は怖い』という方へは、マッサージを。
患者さんそれぞれに方法を選択し、オーダーメイドの治療を行うようにしています。
ご精読ありがとうございました。
杉崎とも江マッサージ・はり灸治療室
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