こんにちは。
京王・小田急多摩センター駅から徒歩2分のビルで鍼灸マッサージ院を開業している、杉崎とも江治療室の副院長 杉崎 徹です。
今回は、当室の特徴の1つである併療コースについてご紹介したいと思います。当室の患者さんはツワモノ揃いだなぁとしみじみ思います。気を抜くヒマなんてありません。
ー どっちも受けたいと思い続けていた30代男性 Hさん
サラリーマンのHさん。週末はご夫婦揃って行楽へ赴きリフレッシュを心掛けているそうですが、そのシメはディナーではなく鍼灸マッサージ。おおむね2週間に一度、慢性的な右首コリ解消のため奥様と様々な治療院を受診してきたそうです。
治療院を巡る中、お二人はふと『なんでマッサージと鍼を一緒にやってくれるところがないんだろう』と思われたそうで。文字通り【マッサージ・はり灸治療室】と掲げている当室を見つけてご来室されました。
と、
Hさんご夫妻にはちょっと横に座って頂きまして🙏ここからはお二人が長年抱いていた疑問について私なりにご説明したいと思います。
鍼灸マッサージ師と一括りにされてはいるものの、私を含めた技術者は大きく【あん摩マッサージ師】と【鍼灸師】に分かれてキャリアを積んでいきます。
その過程の中で、とかく技術者は【鍼灸の方がマッサージより上】【鍼灸こそ東洋医学の真髄】と思いがちで、一般の方もそう考える方が多いでしょう。
でも、私はそう思いません。
キーワードは
【ターゲット】と【適材適所】です。
ここでは首肩コリを例にします。
首肩の治療に臨む際、私が最も気をつけているのは【効果】と【リスク】です。
以前にもご紹介したとおり、私はその患者さんに最も効果がある【深さ】を探し出します。仮にそれが3センチとしましょう。
70キロを超える私が3センチ下のターゲットに向けて首をギューーっと指圧をする姿を想像してみてください。もし細身の方であれば筋肉はおろか背骨へのダメージにすら及びかねません。こんなリスクを強いるまでもなく、鍼は安全かつ合理的に3センチ下の筋肉を治療することが出来ます。
ところが、肩甲骨回りへの治療となると違う問題があります。
肩コリ治療において肩甲骨周辺のアプローチは欠かせませんが、この場所には皮膚からおおむね2センチの深さに【肺】があります。わずかでも鍼を入れ過ぎれば肺に刺さって呼吸困難になり【気胸】を起こします。あん摩マッサージの圧力で充分届くターゲットにそんなリスクをかける必要はありません。
あん摩マッサージと鍼の異なるリスク、私はそれを回避するため適材適所に使い分けています。
一方で【あん摩マッサージより鍼の方が有効】という意見については同意する側面もあります。
筋肉を直接刺激できる鍼の生理作用は、あん摩マッサージとは比較になりません。特に痛みの治療において、より早く、より高くを求める時には私も鍼治療を第1選択肢としています。
ただこれも、あくまで机上の論理。
目の前にいる患者さんだけでなく、多くの方が抱いているであろう【鍼への恐怖】を無視する訳にはいきません。【痛そう】【怖い】【金属アレルギー】そんな思いを抱きながら治療されても逆に肩がコリますよね。
ここで必要になってくるのが
【あん摩マッサージの技量】
鍼治療をためらう患者さんへ安全な治療を行えるのはこれまで培ってきたこの技術があるからです。
沢山の身体を揉む中で指を鍛え、最大ではなく最善の力で場所と角度を見極めて押す。師匠である杉崎とも江院長から受け継いだ【昔ながらのあん摩マッサージ】のおかげで、鍼ほどの即効性がないと思われているあん摩マッサージで多くの患者さんの痛みを改善してきました。
80歳を過ぎた今なお、患者さんの前に立った院長の手さばきや力加減は到底私の及ぶレベルではありません。この技術を傍で見続けて来たことは誰よりも幸いで、私の一番の武器です。
本当のあん摩マッサージは、巷のリラクゼーションなどとは技術も効果も異なる高い技術なのだと、胸を張って言います。
ご精読あり……
あ、すいません。
Hさん、お待たせしました。
ご夫妻とも併療コースを続けた今、Hさんの右首はかなり良くなったようです。現在は月1回のペースでご来室されていますので、デートのシメが素敵なディナーに変わっていてくれたら嬉しいです。
それでは今度こそ。
ご精読ありがとうございました。
杉崎とも江マッサージ・はり灸治療室
📞 042-374-6723
(午前8時30から)
東京都多摩市落合1-6-2
サンライズ増田7F
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