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杉崎とも江マッサージ・はり灸治療室

母乳マッサージ/院長インタビュー解説

更新日:9月30日


当室は、鍼灸マッサージ院として多摩地区で唯一母乳マッサージを行っている治療院です。



母乳トラブルを抱えるママさんへ一人でも多く伝わればとの思いから、担当である杉崎とも江院長へのインタビュー形式でお伝えします。


 


治療歴65年

4人の子供を育てた

女性院長へのインタビュー



 


ー どんな患者さんが多いですか?



そもそも皆さん、まさか自分が母乳トラブルに見舞われるなんて考えたこともない方が多いですね。


母乳は出るものだと何にも疑わなかったのに、いざとなったら出ない。お医者さんや助産師さんの治療を受けて、教わった通り毎日毎日ケアしても一向に解決しなくて、どんどん出にくくなる。


そんな八方塞がりみたいな状態で、しょうがなくミルクでしのいでるっていうママさんが多いですね。





ー 何が原因ですか?



昔は『床上げ∶とこあげ』という習慣があって、お母さんは出産から21日はゆっくり過ごしたんですよね。その間は冷たい水や重い荷物とかは一切触わらせなかったんです。


今は出産したらすぐ退院でしょ。

お産の疲れを抱えたまま育児に突入するから、だいたい3〜4ヶ月でママさんが1回バテちゃう。そのタイミングで母乳トラブルに見舞われるママさんが多いですね。


私はお医者さんじゃないからホルモンバランスとか難しいことは分かりませんけど、赤ちゃんのせいとかママさんのせいとかじゃなくて、育児疲れが大きな原因なのは間違いありませんよ。





ー トラブルとは?



【しこり】


母乳というのは四方八方、噴水みたいにブァーっと出るモノなんですけど、左右差やしこりがあったりすると噴水の一部が欠けちゃうんです。それを放置すると母乳が詰まり続けて乳腺炎になってしまうので私の手には負えなくなります。だからなるべく早く詰まりを取らないといけません。



【左右差】

【張り過ぎて痛い】


赤ちゃんの吸う力が弱いのもありますけど、赤ちゃんだって吸いやすい方を選びますよ。詰まって出にくいからますます吸わない。


だからどんどん張る。


1回ぜんぶ出し切って、道を通してあげると赤ちゃんも吸いやすくなるからすぐに張りも痛みも収まりますよ。



【血がにじむ】

【乳房が熱い】


もう乳腺炎の寸前なので、急いでおっぱいを出さないといけませんね。ワキから乳房全体を冷やしてなるべく熱を下げてから受診してください。





ー どんな治療ですか?



ほとんどの母乳トラブルは乳頭部の【穴】が開いていないことで起きるんで、自分で乳輪の周りをマッサージすれば解決しますよ。痛いマッサージはまったく必要ありません。




問題は、それで治らない人。



そういう人は乳腺の【基底部】が詰まってるから母乳が出ないんです。私の治療では乳頭部だけじゃなくて全体をマッサージするから、どこで診てもらっても出なかったおっぱいが一回で出た!なんてことは数え切れないくらいありますよ。





ー 痛いですか?



トラブルの種類や状況にもよりますけど、基底部に問題がある場合は痛いですね。力任せに握りつぶすようなことはしませんけど、お産と同じくらい痛かったというママさんもいましたよ。





ー なぜ治療は1回なんですか?



さっきも言ったように、たいていのママさん達は疲れ切ってるでしょ。朝から晩まで赤ちゃんのお世話に追われて、何なら上のお子さんもいて。そんな人に何回も受診しろなんて誰が言えますか。



私の治療で乳腺の道が開いたら、あとはセルフケアをしっかり教えますから、自分で頑張る。時にはダンナさんに吸わせるようアドバイスすることもあったりします。


セルフケアを頑張ったけどダメでしたという場合に限って2回目がありますけど、ほとんどのママさんが1回の治療で終わってますね。





ー とも江院長ならでは、みたいな特徴はありますか?



基底部の近い所をマッサージするのも特徴ですけども、私の治療ではおっぱいだけじゃなくて身体のマッサージもするんです。だから1時間かかるのね。


何度も言いますけど、ママさんはすごく疲れてるんですから首や背中とかを揉んであげないとダメなんです。そうすると母乳トラブルは早く解決するんですよ。





ー 赤ちゃんを連れて行っても良いですか?



いちおう息子(副院長)が子守りしますけど、治療中に赤ちゃんが泣き出すとママさんが治療に集中できなくなるでしょ。だからママさん一人で来院するのが良いと思います。




ー 最後に、4人の子供を育て上げた大先輩としてメッセージをお願いします



私はずっと、母乳は赤ちゃんとママを繋ぐ【命綱】みたいに言ってきましたけど、それも時代遅れかなぁ…と思うようになってるんです。


今も昔も、赤ちゃんはおっぱいの味と肌触りを通じてお母さんを認識していきますし、母乳から得られる免疫力も変わりないんです。


ただね、最近のママさんは母乳で育てることにこだわる人が多くなってるように思うんです。正しくないといけない、私は母乳で育てるって産む前から決めてた、みたいな感じなのよね。



そんなことよりも、赤ちゃんの体重が毎日ちゃんと増えるのが大事なのね。



母乳が足りないならミルクで代用すればいいだけの話で、こんな当たり前が分からない人がいるってことに日々ビックリしてます。


そんな人にはね、あなたのこだわりなんて赤ちゃんには関係ないんですよってハッキリ言ってます。それであなたが倒れるような事態になったら、あなただけじゃなくて赤ちゃんも大変になるのよとも言ってます。


あ、言い忘れたんですけど、セルフケアの時には絶対に乳輪を揉まないこと。万が一傷がつくと大変なので注意してね。


あとね、ついでに言っときますけど。私の技術を教えてほしいって人は沢山いたんだけども、お金を払うから教えてくださいって人は一人もいませんでしたよ。


だから母乳マッサージは私の代で終わり。私が現役のウチですからね。



 

注1)以下の場合は施術出来ません


①肝炎、血友病その他の血液感染症を罹患されている方、またはその可能性がある方


②医師から乳腺炎と診断されている方


③発熱など乳腺炎が疑われる方


まずは主治医へ受診してください


 

注2)院長は高齢ということもあり、ご希望の曜日や時間帯にお答え出来ない場合がありますのでご了承ください。


 

注3)上の着替えのみ必要ですので、上下セパレートの服装でご来室ください。


 

母乳マッサージ(要予約)

約1時間 ¥7,700

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