こんにちは。
京王・小田急多摩センター駅から徒歩２分のビルで鍼灸マッサージ院を開業している杉崎とも江治療室 副院長の杉崎 徹です。
ようやく朝晩は涼しい空気を感じられるようになりましたが、日中は30度を超える暑さが各地で続いています。
私が子供の頃は９月のプールなんて唇が真っ青になるほど寒かったものですが、今では暑くて入れないそうで。
地球温暖化はこれまでの習慣や常識を変えてしまうほどの脅威と言えます。数十年前の常識は今の非常識であることを肝に銘じないといけません。
ずいぶん規模の大きい話をしてしまいましたが、今回は【暑さと自律神経】について。
この時期を健康に乗り切るためには、この関係性をいち早く整合させることが肝要です。
ー 自律神経のズレ
この７月以降、私たちは記録的な暑さに晒されてきました。
テレビをつければ【熱中症アラート】【エアコンは必ず】【ノドが渇く前に適切な水分を】と促され、ちょっと作業するだけでも瞬く間に汗だく。
こんな環境が２ヶ月以上続いた今、私たちの身体はこうなっています。
【動いたら、汗を出せ】
【ちょっと暑いと感じたら、汗を出せ】
もし明日、結構寒いなぁ…という１日が訪れたとしても、満員電車のようにちょっと蒸し暑い空間に入ると過度なほどダクダク汗をかいてしまいます。
自律神経のズレは、人間の身体は私たちが思っているほど【実際の環境に即応出来ない】ことから生じます。
ー ズレがもたらす不調
恒温動物である私たちは自律神経の働きで体温を調節しています。この２ヶ月あまり、自律神経は【ちょっと動いただけでも汗を出せ】【暑く感じたらすぐに汗を出せ】という指令を出し続けてきました。
そんな中、突如として寒い日が来たとしても自律神経はすぐに対応し切れません。さほど暑くないのに【動いた】【暑いと感じた】ことを優先して汗を出し、過剰なほど体熱と水分を排出してしまいます。
こうした【順応遅れ】が引き金となって、さほど暑くないのに熱中症や脱水症を起こしたり、睡眠の質の低下・頭痛・倦怠感・肩コリ・腰痛・むくみなど様々な症状を引き起こします。
ー セルフケア
ちょっとだけ暑いと感じたら、ホットタオルなどで【首】を温めてみてください。首の後ろには自律神経の中継地が密集しているので、１〜３分程度温めると緊張が緩和します。また、気化熱によって皮膚表面の温度が下がり暑さが和らぎます。
結構暑いと感じたら、まだ冷凍庫に残っている凍ったペットボトルや保冷剤などで【手のひら】と【足の裏】を冷やしてみてください。
どちらも【感覚受容体】という温度センサーが密集しており、外気温の情報を脳に伝えています。冷やすと急激に体温を下げてくれますので効果てきめんです。
また、朝晩の涼しい時間帯に汗をかかない程度のショート散歩もオススメです。今はもう暑くないから汗は出さなくていいんだよと、自律神経に教えてあげることで順応を早めてくれます。
注）これらはあくまでも【寒いのに暑く感じる】時の対処法です。真夏日が続く限りは従来通りエアコンと水分補給で暑さ対策を続けてください。
ー 自律神経への治療
最近どうにも眠りが浅くて食欲も落ち、ダルくて身体がシャキっとしない…。
端的に言ってその方は、
身体が弱っています。
そんな方へ鍼をビシビシ、マッサージをガンガンやって良いわけがありません。
倦怠感や疲労感といった全身症状の場合、ほとんどの患者さんはあん摩マッサージで改善しますが、頭痛や腰痛など局所的な痛みを伴っている場合はケースバイケースになることが多いです。
当室では、東洋医学の一論である【補法∶ほほう】に習い、弱った身体を補うように【ちょうど良い】施術が求められるため、患者さんの体調に合わせて鍼の有無やマッサージの強度を調節していきます。
とかく、
【自律神経の乱れは当院へ】
などと言う看板を目にしますが、当室はそれほど偏狭ではありません。
ホットタオルや散歩といったセルフケアで自律神経が整うならそれがベストです。
温泉スパ・ストレッチ・リラクゼーション・ヨガ・スポーツなど、皆さんにも各々【気持ちいい】とか【リフレッシュ】と思える習慣があるはずです。
それらを積極的に取り入れて自律神経が整うならそれに越したことはありません。
大切なのは【順応遅れ】を自覚して、ご自身の身体へ【気持ちいい】【ラクになった】という満足感（リフレッシュ効果）を与えてあげることです。
身体を動かせば汗を出す。
動かない時は汗を出さない。
それを自律神経に教えて、
いち早く習慣化させる。
そうしたセルフケアをしっかり行った上で、それでも改善しない方。
また、そもそも身体を動かしたくないというほどの不調にお悩みの方でしたら、ぜひ当室への受診をご検討ください。
【睡眠や食事量に問題はないけど、いつもは余り感じない肩コリや腰痛と、何とも言えない疲労感があります】
そんな方ではあれば、ほぼ間違いなく１回の治療でパーフェクトに終わります。
そう言い切れるのが、当室の技術です。
二度目の３連休もどうぞ楽しい時間でありますように。
ご精読ありがとうございました。
杉崎とも江マッサージ・はり灸治療室
📞 ０４２-３７４-６７２
（受付は午前８時３０から）
東京都多摩市落合1-6-2
サンライズ増田７Ｆ
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