こんにちは。
京王・小田急多摩センター駅から徒歩2分のビルで鍼灸マッサージ院を開業している、杉崎とも江治療室の副院長 杉崎 徹です。
前回に続き、私が考える【本当のあん摩マッサージに必要な2つのコツ】の2つ目を書きたいと思います。
2回に分けるなんて勿体つけるようなマネをして申し訳ないなぁと思いつつ、余りに長いとご負担かと思いまして。
どうぞ力を抜いて読み進めてみてください。
前回お伝えしたように、
①指でツボを押し当てられなければ、鍼でツボに当てられる訳がない。
②ツボにはものすごく個人差があるので、教科書に書いてある場所にツボがあるとは限らない。
という信条をもって日々の治療に務めています。
ツボに対して深さや角度を指で見極め、患者さんひとりひとりの最適な【当て方】を見つける技術こそが、本当のあん摩マッサージたる1つ目のコツです。
一方、②については私の経験に基いた結論のようなものです。
今回も、【天柱】というツボを例にしてみます。
日々の臨床において、教科書通りの【天柱】を刺激し、さらに【当て方】を見極めながら治療しても、今ひとつピンとこないことが多々あります。
なんかこう、ビタっとハマらない感じがして、患者さんからもそうした雰囲気が伝わってくる。
そうした違和感を感じ取った際、私はあえて【天柱】を少しだけズラしてみます。
ここで、ちょっとだけ閑話休題。
皆さん、頭の中で山をイメージしてみてください。
山には、左の麓、頂上、右の麓があります。
では、ここで本題に戻ります。
教科書の【天柱】は、山の頂上にあると書かれていますので、まずは山の頂上をめがけて真っ直ぐマッサージや鍼を行います。
ただ、どうにもピンと来ない。
角度を変えても、力を変えても、何だか当たらずとも遠からずな感じがする。
そうした時に、
あえて【左の麓】をめがけてマッサージや鍼を行うと、ビタっとハマる=ツボにハマることがあるのです。
こうした作業を、私なりに【ツボの因数分解】と説明していますが、その因数分解は患者さんひとりひとり異なります。
お一人の患者さんで毎回異なることもあります。
教科書通りのツボを捉えつつ、その先にある【この患者さんのツボ】を探し当てる。
これが、2つ目のコツです。
なお、余談ですが。
国家資格を得てから20年を超え、ようやく最近になってこのコツを言語化出来るようになりました。
感覚では分かっているけど説明出来ない、そんな長いトンネルを抜けた気分です。
やはり、私はこれから、まだまだです。
ご精読ありがとうございました。
杉崎とも江マッサージ・はり灸治療室
📞 042-374-6723
東京都多摩市落合1-6-2
サンライズ増田7F
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