こんにちは。
京王・小田急多摩センター駅から徒歩2分のビルで鍼灸マッサージ院を開業している、杉崎とも江治療室の副院長 杉崎 徹です。
花粉症に悩む方が多いでしょうし、進学や就職などによる生活の変化や天候によって体調を崩す方が多いのも3月の特徴。
そこで今回は【肩コリ】にフォーカスした受診例をご紹介します。同じような症状に悩む方がいましたら参考にされて下さい。
〈ひどい肩コリに悩まされている〉
20代女性 仮名∶山田さん
中学の頃から肩コリに悩まされ、周りの友達や家族と比べても明らかにひどく、時には頭痛に加えて吐き気すらもよおすほど。
二の腕に軽いしびれを感じたことから脳神経外科へ受診したところ【ストレートネックによる筋肉の過緊張】と診断されました。
医師からは、お薬と共に
【スマホやパソコンの利用を控える】
【タオルを使った首の体操】
などを指導されたそうですが、数ヶ月頑張っても一向に良くならない。
その間、整骨院やカイロプラクティックへ通院したものの【ストレートネックは時間が掛かる】と言われ、結局は通院を諦めてしまった。
そんな時、多摩センター駅ホームにある当室の看板を見かけてご来室されました。
ここまでで得られた情報は、
①脳や脊髄に特段の異常はない
②ストレートネックの改善として
【骨】の治療を受けてきた
③肩コリが、頭痛や吐気といった
【2次症状】まで発展している
④しびれがあるということは、肩コリが【腕の神経】にまで影響している
⑤パソコンがないと仕事にならない
⑥首の体操はしているけど、頭痛がひどくて運動出来ないし、したくない
といったものです。
20代といえば楽しいことが一杯ある時期でしょうに、肩コリのせいで色んなことを諦めてきたであろう姿が目に浮かびます。
これはもう、勝負です。
以前このブログでご紹介した通り、風池や天柱といったツボの因数分解から【山田さんのツボ】を探し出します。
山田さんのツボを基に、痛みのある場所へ鍼とマッサージとストレッチを組み合わせます。
私の持つ技術のフルコースです。
結果。
頭痛や吐き気といった2次症状は一回の施術で治まり、とてもラクになったと喜んで下さいました。
では、なぜ彼女はラクになったのでしょう。
整体やカイロが【骨の位置を正しくすることで筋肉の痛みを取る】という理論に対し。
鍼灸マッサージは【筋肉】と【神経】の緊張を和らげて痛みを取る技術です。
そもそもストレートネック=【骨の位置の改善】にはものすごく時間が掛かります。
ストレートネックの原因は生活習慣なので、習慣が変わらなけばまたすぐズレます。
ズレては治し、ズレては治しの繰り返し。
その観点からすると【骨の位置が正しくなるまではずっと痛い】わけになってしまいます。
ここまでを整理します。
山田さんはストレートネックが改善したわけではありません。
首の体操をはじめセルフケア=トレーニングを続けて【正しい骨の位置をキープするための筋肉】を鍛える必要に変わりはありません。
長く時間が掛かるという意見は私も同感です。
根気よくセルフケアを続けていけば、山田さんの年齢ならストレートネックが改善する可能性は充分あります。
ただ一方で、痛みが強ければトレーニングする気にすらなりません。
それが人間です。
私が考えるのは、トレーニングと治療は両輪であるべきということです。
鍛えるだけ、骨の位置を正しくするだけでは長続きしようがありません。
痛みをコントロールしつつ、トレーニングで骨の位置を保つ筋肉を鍛えて完治(寛解)を目指す。
そのコントロール法が、私の技術である鍼灸マッサージです。
マッサージ、意外と効果あるんですよ。
ちなみに。
肩コリという単語は夏目漱石が生みの親だそうで、英語をはじめ他の言語には【肩コリ】という単語そのものがないそうです。
もちろん肩コリを訴える方は世界中にいますが、なかなか説明し切れないそうで。
あくまでも個人的な見解ですが、○ィンドウズ97が登場して世界中の肩コリ人口が増えたと思ってます。
ご精読ありがとうございました。
杉崎とも江マッサージ・はり灸治療室
📞 042-374-6723
東京都多摩市落合1-6-2
サンライズ増田7F
Comments