こんにちは。
京王・小田急多摩センター駅から徒歩2分のビルで鍼灸マッサージ院を開業している、杉崎とも江治療室の副院長 杉崎 徹です。
東洋医学では【春は生物が生まれる季節】とされています。新たな生命が芽吹くのは嬉しい事ですが、私達の身体にも様々な症状が芽吹く時期でもあります。
ー この時期になると受診ペースが増える50代女性 Sさん
20年前のある日、仕事中に視界がグラグラと乱れたSさんは病院へ緊急搬送。幸い脳や神経などに異常はなく【ストレスや疲労からくる単純性めまい】と診断。
お薬と共に指導された【めまい体操】で徐々に治まってきましたが、なかなか全快しない日々が続きウェブを検索。ちょうど会社と自宅の中間にある当室へ受診されました。
めまいが改善してからも概ね2ヶ月に一度ペースでご来室頂いているSさん。ずいぶん長いお付き合いになりましたが、今そのほとんどが【肩コリからくる頭痛】の解消が目的です。しかし、春になると違った理由が加わって受診ペースが増えます。
その理由が、めまいの再発…
と言いたいところですが、話はそう単純ではありません。Sさんを含めた【めまい患者さんに共通する心理】についてご説明したいと思います。
ー めまいの原因
ストレスや疲労、気象変化などによって自律神経が乱れると、耳にある三半規管という部位の中に溜まっているリンパ液と、耳石というコロコロした球が急激に減り、平衡感覚を失います。服薬を続けながら身体を休め、自律神経が正常になるような生活を続けるのがスタンダードです。
また【めまい体操】はとても効果的です。ご家族やお近くでめまいに悩まれている方がいましたら是非検索してみてください。
ー Sさんのココロ
めまい患者さんのほぼ全員が何の前触れもなく突然発症したと仰います。同じく『流れ出る冷や汗、救急車内の景色、起き上がろうとするだけで視界が回る気持ち悪さは今も忘れられない』とも。皆さんに共通するキーワードは【まためまいが起きるかもしれない】という恐怖です。
また、気象病という概念が普及して久しく、逆にこの情報こそが再発の恐怖を駆り立ててしまうものになっています。Sさんは20年間、春になる度に再発する怖さを抱えて過ごしてこられました。
ー 治療経過
耳の周りには多くのツボが存在していますが、その中でもよく使われるのが17·翳風(えいふう)。耳たぶの真後ろにあるくぼみを丁寧にマッサージしてみてください。
めまいの治療と併せ、Sさんにはなるべく全身へのあん摩マッサージを行いました。端的に【めまいによって弱った身体を元気にする】イメージです。治療は半年以上続きましたが無事に寛解し、それ以降めまいは起きていません。
それでも拭い切れない記憶と共に、もう二度と経験したくないという意識から体調管理を続けてきたSさん。この時期に受診ペースが増える本当の理由は【予防意識】です。
病という【芽吹き】を起こさせないために体調と自律神経を整えて、皆さんもこの三寒四温を健康に乗り越えてくださいね。
ご精読ありがとうございました。
杉崎とも江マッサージ・はり灸治療室
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